テンセントとは?


 みなさん、こんにちは。

 突然ですが、「テンセント」と聞いて何を思いつきますか?

 テンセントとは企業名です。

 「テンセントはヤバい」

 これは上場を控えたある中国人経営者が言った言葉です。

 そのテンセントとは、いったいどのような企業名なのでしょうか?

 一言でいうと、任天堂のようにゲームを提供しながら、LINEやFacebookに近いサービスを手がける企業です。

 同社の売上高(2015年12月期)は、1028億元(1元16.5円換算で1.6兆円)、同年度の税引き前利益は362億元(同5903億円)、時価総額は1.6兆香港ドル(1香港ドル13.8円換算で22.1兆円、16年6月7日現在)に上ります。(ちなみに日本最大のトヨタの時価総額は約18兆円です)。

 テンセント、LINE、Facebook、これらの企業に共通している点は、各社が強力なコミュニケーション基盤(プラットフォーム)を保有していることです。

 テンセントには強力なコミュニケーションプラットフォームが3つあります。

 1つ目は、オンラインメッセージサービスの「QQ」、2つ目は、モバイル向けSMSや通話機能を提供する「WeChat&Weixin(以下、WeChat)」、3つ目は、SNS機能を提供する「QZone」です。

 同社の3つのコミュニケーションプラットフォームのMAU(Monthly Active User:月間アクティブユーザー数、どれだけそのプラットフォームが利用されているかを示す指標)が下の表になります。

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   テンセントのコミュニケーションプラットフォームMAU推移
(単位:百万人)
(出典:テンセントIR資料)




 同社の創業は1998年、インターネットの利用がようやく開始されたばかりのころです。

 翌年の1999年2月にはIM(インターネットメッセージング)サービス「QQ]をリリースし、中国におけるIMサービスのスタンダードとなりました。

 その後もPCの利用からモバイルへの利用へシフト、2016年第1四半期のMAUは8.7億ユーザーに及びます。

 中国人口は13.7億人(2015年末)なので、単純計算では中国人口の63%がQQを利用していることになります。そして、利用の形態もスマートデバイス(スマホ、タブレット)のMAU(2016年第1四半期)は6.58億ユーザーと、PCからスマホへのシフトが進んでいます。

 テンセントが他社と違うところは、一つのサービスに依存しないことです。

 上記のQQに加えて、2011年にリリースしたモバイル向けメッセンジャーが今、中国を席巻している「WeChat」です。

 中国版LINE・Facebookメッセンジャーに近いコンセプトですが、スマホの本格的な普及に合わせてMAUも増加、2016年第1四半期でのMAUは7.62億ユーザーとサービス開始してから5年近くでMAUではQQに迫るまでに至りました。

 上記2つに加えて、写真シェア、ブログなどのSNS機能を提供するQZoneも2016年第1四半期でのMAUは6.47億人とQQ、WeChatに及ばないものの、多くのユーザーを抱えており、中国全土でのMAU上位10アプリのうち、4アプリがランクインしています。

 こうしたテンセントが提供する3つのコミュニケーションプラットフォームは今や、中国でのネットコミュニケーションプラットフォームそのものなのです。

 テンセントとはどのような企業なのか、少しは理解することができましたか?

 次回もテンセントについての記事を書いていきたいと思います。
 


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